ローソンのプライベートブランドはなぜ失敗したのか?
ローソンのプライベートブランド(以下PB)が絶賛話題を呼んでいますね。
その内容がPBの新しいデザインが非常にわかりにくい!というもの。
こちらが結構わかりやすいかな?
私も行ってみたのですが、私はそこまで見にくいとは思いませんでした。
しかし、思ったのは「私がもし眼鏡をはずしていたらはたしてその商品をわかるだろうか?」というもの。
目がとても悪くしかも乱視が入っている私は、普段は眼鏡かコンタクトがないと外を歩くのも恐怖心を持つほどに危ない私。
もしその状態でローソンで指定の商品を買う、となったらスムーズに買うのは難しいなぁと思いました。
あと私大学時代デザイン史を専攻していたのでその知識も込みで書いていきたいと思います!
なんでわかりにくいのか
先ほども書きましたが、眼鏡やコンタクトがないとスムーズに買うのは難しい新しいデザイン。
なぜわかりにくいのかを考えてみました。
なぜわかりにくいのか? その1 色味
PBのデザインはすべて背景がベージュになってます
かつそのベージュを基準に他の色味も決まったようで、全体的にまとまりがでています。
そこが分かりにくい
全体がまとまりすぎていると目立つところが見つからず結局手を取って確かめなくてはいけない。
そこが面倒くさい。
なぜわかりにくいのか? その2 イラスト
包装されているパッケージに対してのイラストが小さい。
また、イラストなので実際の中身の様子がよくわからない。
イラストはおしゃれなのですが、コンビニっていうものの中では実際の物の写真か、リアリティある絵を使用したほうが商品のイメージもできますし、そちらのほうがいいとは思います。
また、大きさも二回りぐらい大きくしないとこれもわかりづらい。
なぜわかりにくいのか? その3 文字
日本人は世界の人よりも文字による情報からまず目にいれるそうです。
映画のポスターなんかもわかりやすいですが、ハリウッド映画のポスターは文字を最小限に入れています。
しかし、日本のポスターは題名、キャッチコピーは必ず。もしその作品がなにか賞をとったら随時そのポスターに入れられていくのが多いですね。
しかし、ローソンのPBは文字がかなり小さい。
もし、私のような目が悪い人だったら手をとり商品に目を近づけないとわかりにくい。
もし高齢者の方だったらなおさらでしょう。
また、フォントも強調するフォントを使っておらず、そこがさらにわかりにくさを出していると思います。
なぜわかりにくいのか? まとめ
ローソンのPBのデザイン的な問題としては以下のとおり
- 全体の色味が統一されすぎている
- リアリティではなく、文字も小さいのでわかりにくいイラスト
- 目立たないフォントを使用し、なおかつ小さい文字
その3つの要素が組み合わさり、1m離れればどの商品かわからないデザインになっているのです。
コンビニとは便利な物
コンビニエンスストアは直訳すると便利な店です。
こじんまりとしつつも、必要なものが取り揃えられている。
そこにおしゃれ要素は不要だったんじゃないかと思います。
もちろんデザイン性は必要ですが、ある程度万人するものがベストだったと思います。
おしゃれなデザインは大切だとは思いますが、目が悪い方、急いでいる方にわかりやすいを追求するのが正しかったと思います
ユニバーサルデザインの考え方
万人のためのデザインとしてイメージが浮かぶのは「ユニバーサルデザイン」です。
障害を持った方のためのデザインを追求したら、他の障害を持っていない方でも使いやすいデザインになる。
あのローソンのPBはそれが足りず、おしゃれがいいという層に対してにしかアプローチしていなかったということがPBのしくじりなのでしょう。
もし、急いでいる方、目が悪い方のことを考えていたらもう少し違うデザインになっていたと思います