【美術館レポ】埼玉近代美術館『DECODE 出来事と記録ーポスト工業化社会の美術』に行ってきました!
始めて書きます。ドキドキ。
埼玉近代美術館『DECODE 出来事と記録ーポスト工業化社会の美術』に行ってきました!
ここ、私の好きな建築や現代アートなど多く展示してくれるのと、建築が好きでちょくちょくょくいくんですよね。
立地もJR北浦和駅から徒歩3分ほどの北浦和公園内にあり、子供づれや犬を散歩中の飼い主も多くいます。
私の好きな柴犬もいて癒されました。
では!レポです!
DECODE 出来事と記録ーポスト工業化社会の美術
1960年代末から70年代にかけての美術状況を、記録写真や資料との関係から検証します。近年国際的に評価が高まっている「もの派」と呼ばれる動向の見直しを契機として、関根伸夫の資料、多摩美術大学アートアーカイヴセンターと共同で進めている「もの派アーカイヴ」関連の展示、この時代から現在に至るまでの美術状況を広い視野において再考するための写真や映像によるアクチュアルな展示、以上の3つの柱を中心に構成します。それぞれに異なる動機から発生した3つの柱から派生する展示が、時に重なりながら親和性を帯び、時にズレながら挑発しあうような、刺激的な時空間を出現させることによって、「ポスト工業化社会の美術」という見取り図を提起します。
2019.9.14-11.4 DECODE/出来事と記録 -ポスト工業化社会の美術 - 埼玉県立近代美術館|The Museum of Modern Art, Saitama
1960年代末から70年代…、
ちょうどオイルショックのあたりでしょうか?
80年代バブルの前のあたりの芸術ということですね。
一部写真撮影可能エリアはあったものの、最初のプロジェクター作品は撮影ができないとのこと。
渡されたパンフレットは穴がぽっかりと開いている字面の写真。
関根信夫の作品とのことで、題名は<位相ー大地>。
この作品はのちに「もの派」と呼ばれている動向の出発点にもなった作品として国内外で高く評価されているとのことです。
なんともこの作品、作者の関根信夫の思考実験の一環とのこと。
思考実験
思考実験 (しこうじっけん、英 thought experiment、独 Gedankenexperiment)とは、頭の中で想像するだけの実験[1]。科学の基礎原理に反しない限りで、極度に単純・理想化された前提(例えば摩擦のない運動、収差のないレンズなど)により遂行される
思考実験 - Wikipedia
埼玉県近代美術館ニュースフリーペーパー「ソカロ」の中にその作品について語った文章がありました。
「地球に穴をあけ、そこから永えいと土を掘り出すと、いつかは地球は卵の殻の状態になる、さらに表皮をつかみ出すと地球は反転しネガの地球になってしまう・・・」
ソカロ2019年8月▶9月号より抜粋
その世界の裏側はどんな場所なのか?
何があるか?というのを〈 位相ー大地〉を通じて表現したかったのでしょうか?
うーん、謎は深まる
でもこうゆうのって見た人がどう考えるか? には結局はなっちゃうんですよね。
私はこの〈 位相ー大地〉が発表された1968年に着目。
結構日本でも世界でもバタバタしているんですよね。
学生運動、小笠原諸島返還、3億円事件、川端康成ノーベル文学賞、キング牧師暗殺、プラハの春ー、
世界が変わる、まさに揺れる1968年。
その中で様々な裏があり表があったでしょう。
その時代に生きていた人間であるならなおさら感じたでしょう
展示はそれ以外にもプロジェクター、印刷物などさまざまなものがありました。
中でも私が好きだったのは柏原えつとむの「これは本である」という作品。
その近くのぐしゃぐしゃの紙の山たちに少し悲しさ覚えましたが、なんかよかったですねぇー。
写真は唯一撮影OKだった小松浩子作「内包浸透現象」
まどマギに出てきたテレビの魔女を思い出しました。
あ!埼玉近代美術館といえば椅子の展示としても有名です!
様々なデザイン史的にも有名な作品が多くあり、実際に座れます!(写真は今年2月のもの)
ぜひぜひ皆さんもきてくださいねぇー!