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銀英伝 アンネローゼからみる銀英伝の悲劇

こんにちはー!

NHKEテレで現在大人気放送中の「銀河英雄伝説 die neue these」、私も毎週楽しみにしています。

 

その中でラインハルトの姉であるアンネローゼのシーンをみていて「銀英伝ってアンネローゼ様から見ればかなり悲劇だよなぁ」と思ったのでそのことをブログに書こうと思います

 

 

 

 

 

アンネローゼという女性

主人公ラインハルトの実姉。 銀河帝国第36代皇帝フリードリヒ4世の寵姫(公妾)となる。この事がラインハルトが銀河統一を志す原点となった。なお、その後「グリューネワルト伯爵夫人」、更には「グリューネワルト大公妃」の位に就けられる。この場合の「伯爵夫人」「大公妃」は、伯爵・大公の爵位を持つ女性という意味である[1]

ja.wikipedia.org

 

 15歳で後宮に入り、物語開始時は23歳。

薄幸の美女というイメージが強いですが、その反面芯を持った女性とも。

どの媒体でも美しい女性として描かれています。

 

銀河英雄伝説という物語のきっかけとなった女性です。

 

アンネローゼとラインハルトの悲劇とは

そもそもこの姉弟、互いのことを思うあまりすれちがってばっかりなんです。

 

アンネローゼ

弟(家族)のため

 

アンネローゼとラインハルトの生家であるミューゼル家は困窮していました。

母親が事故死、父親が酒に飲んだくれ、貴族でありながらアンネローゼが家事をし、平民のキルヒアイスが住むような家で暮らすほど貴族としては落ちぶれていました。

この状態はラインハルトとアンネローゼの父親が飲んだくれを辞めない限り解消されることはないでしょう。

しかし、父親はそのようなそぶりを見せることはなく、見限ったアンネローゼは後宮に入ることになります。

 

アンネローゼが後宮に入らなかったとしてもいずれアンネローゼは外に働きに出る必要があったかもしれません。

しかし、それでもラインハルトに十分な生活ができるかどうかは微妙なところでしょう。

 

その時にきた自身の後宮への要請にアンネローゼが断る選択肢はなかったのでしょう。

ラインハルト

姉のため

アンネローゼが後宮に行った時、ラインハルトはまだ10歳でした。

幼いラインハルトにとって母替わりのアンネローゼが去ってしまったということで姉を奪われたという思いを抱くのは当たり前です。

 

その中であのキルヒアイス、アンネローゼと三人で幸せだったころに戻りたいという一途な思いがと類まれなる軍人としての才能がラインハルトを突き動かしたのでしょう。

 

 

 

それぞれ後宮に入ったり、軍で出世していったのに、それぞれそれを報いることないまま物語は終わってしまう。

むしろラインハルトが結婚してからののほうがアンネローゼの生き生きさとかがでている感じがするんですよね(妊娠中のヒルダを守ったりしているし)

 

その点ラインハルトが軍人として出世している最中はキルヒアイスにもラインハルトのことを頼んだり、ラインハルト自身にも「自分にとってなにが大切なのかを気付いて」というアンネローゼが最大限できるラインハルトの忠告をしているわけではありますから。

 

 

ラインハルトの目的について

ラインハルトの目的は「姉を取り戻したい」です。

若くして後宮に入ることになったアンネローゼ様を取り戻したいというのがラインハルトのすべてでした。

 

しかし、ノイエ版でも原作でもアンネローゼ様がそれ(私を後宮からだして)を望んでいる描写ってないんですよね…。

 

もちろん皇帝からの名目上は命令ですし、アンネローゼ様にはほとんど拒否する権限なんてものはなかったとはおもいますが、原作はもちろんノイエ版も石黒版も助けてとかいっていないんですよね。

 

そのようなことから(ほぼ強制といえども)アンネローゼ自体納得済みの後宮入りだったわけです。

一応皇帝の寵愛も受け、少ないながらも友達がいたアンネローゼですから後宮生活のすべてが悲しみに暮れていたわけではないと思います。

完全なラインハルトの空回りさ、アンネローゼから見ればありがた迷惑な物だったのかも…

 

そして武勲を重ねていく中で、ラインハルトは大きなしくじりをしてしまうのです。

 

ラインハルトのしくじりの被害者

 

キルヒアイスです。

アンネローゼ様が散々忠告したにも関わらず、キルヒアイスはラインハルトのミスで亡くなり、物語の最後まで周囲から「キルヒアイスが生きていれば」という言葉があったほどキルヒアイスの人格者としての周りからの評価、そして軍人としての才能も惜しむものでした。

 

その死をきっかけに物語ではラインハルトとアンネローゼ様は袂を分かれてしまい、ラインハルトは戦いの道に進まざるえなくなります。

もちろんアンネローゼ様は愛情はあったものの、帝国元帥までなってしまい、多くの部下を抱えている弟に対してそうならざる得なかったのでしょう。

 

物語中、姉弟の二人が仲直りをする描写はありません。

もしかしたら仲直りをしたかもしれませんが、二人の心の中には心優しい赤毛の友がしこりのように残っていたのは確実でしょう。

 

まとめ

 

石黒版では戦争メインに描かれていたので、そこまで気にはならなかったのですが、ノイエ版は一人一人のキャラクターに焦点を当てているので、アンネローゼ様など様々なキャラクターの心の機微など思わず考えてしまうことが多いですね…。

 

ノイエ版で好きになったキャラクターも多いので、これからのノイエがどう描いてくれるか楽しみですね!