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【映画レポ】映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 感想 ここには優しさしかない…、優しさしかない

アマゾンプライムで「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」が配信されていたのでみることにしました!

 

 

sumikkogurashi-movie.com

 

公開当初めちゃくちゃバズっていましたよね

「実質Fate」「原作虚淵かと思った」「オトナ帝国」「子供版奈須きのこ

などこども向けらしからぬ感想に思わず行こうか迷っていました。

今回アマプラで見れるのでレビュー!

注意 

ネタバレを含みますのでご注意ください

 

 

 

 

 

あらすじ

すみっこぐらしのメンバーば行きつけの喫茶店の地下室で古びた一冊の飛び出す絵本を見つけます。

そこに吸い込まれてしまったすみっこたちの前にはおうちが見つからないひよこがいました。

 

すみっこたちはそのひよこのおうちを探そうと奮闘します。

 

全体な感想としてはすみっこぐらしを知らない私でも楽しめるようになっていました。

子供を連れてきたお母さんお父さんでも優しいつくりになっているので、ミリしらでも大丈夫。

すみっこたちは喋らず物語の進行はV6の井ノ原快彦、本上まなみがナレーションとして進みます。

文字がまだ読めない子にもわかりやすいつくりになっていますし、時間も60分ほどとプリキュア映画よりも短いのでサクッと見れるのはいいかも!

 

すべてが優しいで作られた世界

 

もう…、すべてが「優しい」世界なんですよ

Twitterで一時期騒いでいた絶望、ってわけではないんですが、どうしようもないことに対して「この子のためになにができるか?」「この子になにをしてあげたいか?」をすみっこたちが考えて選んだあのラストは泣かないぞと心に決めた私も思わず袖で涙を拭うほど心温まるハートフルな物語でした。

 

ひよこがみにくいアヒルの子ではなく、湖に沈んでいくとき、皆湖に飛び込んでいきました。

ひよこの正体を知った時も仲間の印として花をつけたり。

 

すみっこたちはさまざまな理由でわき役になってしまった者の集まりですが、弱さを知っているからこそ、「助け合う」ことを知っているのだなと感じましたね。

 

その助け合いはひよこだけではなく、鬼やサルキジ犬、オオカミも動かし、すみっこたちが絵本の外に帰る際の助け合いにもなりました。

 

 

伏線描写はすごい

 

絵本の中の物は外の世界(すみっこの世界)に持っていけないというルールがあるのですが、それを最初からさりげなくさりげなく見せていましたね。

 

おばけというキャラクターが一足早く帰る時、つけていた花が落ちてひよこの足元にひらひらと落ちてきて、無言でひよこが花を手に取った時の描写など。

最後の真相の持って行き方がとても丁寧に作られていると感じました。

 

また、舞台が絵本の中なので、次ページのお話がなにがどうかなど設定も凝られていますし、ボタンの描写もかわいくてその本自体欲しくなりましたね。

 

弱さを知るからこそ助けあえる

 

すみっこたちは「〇〇なのに〇〇」だったり本当の自分を出せなかったり、忘れられた存在だったりと、というある意味「はみ出し者」の集まりが身を寄せ合い、穏やかに暮らしています。

 

すみっこたちが湖にいく場面、ねこ、とんかつなど水に触れると危険があるキャラクターのために空気の膜を用意するなど「このこたちはいつも誰かの足りない」をそれぞれ補っているんだろうなと思いました。

今回でたひよこの足りないものが「おうち」だとするのならば、その「おうち」をみんなで補うように探しにいく、無ければその「おうち」をつくる。

 

そんなことができるすみっこたちに私はもう涙腺崩壊でした。

 

まとめ

 

その場所に居場所が無くてもすみっこたちのように必ず居場所がある。

ひよこのようにその場にいなくてもすみっこたちが君のことを見ている、君の味方になるというメッセージを感じました。

 

また、映画を見た皆もすみっこのように足りないなにかをみんなで補い合ってほしいという映画の制作陣のメッセージも感じました。

 

ネットの評判は大げさな所はあるものの、良質な心温まる絵本を丸々1時間読んだ後の心温まる気分になりました。

とてもよかったので皆さんぜひ