【ハロプロレポ】 アンジュルム 『ミラー・ミラー』 報われない自分に向けて歌う歌、と思いきや!?
2020年8月26日発売のアンジュルム 28thシングル「限りあるMoment/ミラー・ミラー」から「ミラー・ミラー」のMVが発表されたので感想レポです!
個性強めダンスナンバー
「限りあるMoment」は比較的自由度高めのダンスでしたが、「ミラー・ミラー」はタイトル通り鏡がテーマの曲になっています。
タイトルもメンバーソロダンスからタイトルが現れるのもかなりかっこいいです。
踊ってみた動画がとても映えそう。
縦長のダンスショットに合う縦長効果ある衣装!
かっさーとても似合いますね。
アンジュルムのこういった私服風衣装めちゃくちゃ好きなんですよね~。
モー娘。にはあまり使われないテロっとした生地の衣装をうまく使っているのがアンジュルムというイメージです。
全体の衣装も個人個人は違うけど、短いスカートメン、パンツメンがそれぞれ対のようになってますね。
縦長の個人ダンスショットはパンツメンバーが多めで胸上のショットはスカートメンが多めな印象
フォーメーションも
アンジュルムのフォーメーションダンスも好きなんですよねぇ
モー娘。のメンバー全員でつくる高難度の「こんなのどうやるの?」となるダンスもいいですが、アンジュルムの個性が現れた比較的真似しやすいダンス。
ライブなどで一緒に踊ってみたくなります。
フォーメーションも鏡のようになっています。
改めてみると衣装の色合いもバラバラだけどバッチシ合っていますね。
こういった個人でもびしっと決まりやすいダンスを全員でやるともっとかっこいいですよね
それぞれ見ると一定の位置にびしっと止めるメンバーもいれば、勢いで一周しそうなメンバーまで。
個性をきちんとわかるダンスはアンジュルムの魅力の一つだと思います!
鏡合わせの自分
このMVの発表が8/8、発表されたのも午後8時。
その「8」って縦にしても横にしても左右対称で、しかも「8」の形がひみつのアッコちゃんみたいなミラーコンパクトの形をしているからじゃないの?というコメントを見た時「天才か…」と膝が崩れ落ちそうになりました
歌詞の英語の
「Mirror mirror, mirror ball
Who’s the loneliest on the floor?」
は
「鏡よ鏡。このダンスフロアで一番孤独なのは誰?」
という意味になります。
ダンスフロアはもちろん本当のダンスフロアかもしれませんが、普通の道端とか渋谷のスクランブル交差点かもしれませんね。
一番の歌詞を見ると
「まとわりつく退屈から
逃れたくてここへ来たの」
という歌詞から普段本当の姿を見せてない女の子が自分を変えようとして普段は行かない場所に来たのかな
が、繰り返される英文がよりこの主人公の女子のは孤独だということがわかります。
二番でその女の子を見つけてくれる王子様が現れると思いきや二番では
「音楽も視線も言葉も
通り過ぎて行ってしまうの
メイクとか褒めてもらっても
なんて返せば感じがいいかな」
という歌詞から女の子自身がその王子様になりうる人が現れていてもうまく返せず、結果「自分は嫌な子」、そして「自身がない」と歌詞で言っています。
その歌詞を見てから、このタイトル「ミラー・ミラー」の意味が大きく変わります。
ミラー=変わった自分 ではなく ミラー=弱い自分、自身がない自分
皆さんも一度は今自分いい感じ、と思ってトイレで鏡見たら「えっ、全然いけてない…」とへこんだことあるのではないでしょうか?
一番では見た目が変わった自分のことを歌っていたと思ったら、二番では見た目のことのみならず自分に自信が持てず、ネガティブな自分=嫌な自分すらひっくるめて歌詞の女の子は見ているのです。
全然だめだ。しかもマスカラも落ちているし…、と女の子は嘆きます。
ここには現れるかもしれないと書いた王子さまは現れません。
けど、女の子はその全部をひっくるめて「すべて全部私だよ。私をだれか見抜いてほしい」=認めてほしいと言っているわけです。
どの場所に行ったってコンプレックスは纏わりつきます。
そのコンプレックスを鏡に見立てて歌っているのです。
内面ではなくて
先ほどこれはコンプレックスを歌っているといいましたが、それは最後の最後でかみこちゃんのパートで崩されます。
「君が見抜いて」
儚いボイス素敵です!
これ、聞いているファンのことを言っているのかもしれませんが、ここにもう一つ女の子のメンドクサイ感情があると思います。
この女の子、選んでほしい王子様を限定しているんではないでしょうか?
この女の子の感情を言うならこんな感じです。
「私の弱いところやすっぴんをなにより「貴方」に見てほしい!」
も~~~~わかりすぎて。
弱いところをすべてさらけ出すのではなく、他でもないあなたに見てほしい。
聞いた時もう「あ~~~~」と思って膝から崩れ落ちるほどでした。
アンジュルムは本当に女の子のメンドクサイ感情を歌うのが本当にうまくて日々脱力しています。そして作詞の児玉雨子氏節炸裂です。
どうしたらこんなぐっちゃぐっちゃな感情の詩を書けるのか…。
そして歌いこなせるアンジュルムもすごいです!
ぜひみなさん聞いてみてください!
ではでは!